乳歯はすぐに虫歯にかかってしまいます。その上、進行が早く、気がついたときには歯の中はがらんどうになって崩壊寸前、そんなことも珍しくありません。
1歳検診の時は虫歯が1本もなかったのに3歳検診では虫歯だらけ、おまけに歯肉炎を患っていると診断されてヘコんでしまうお母さんもいます。子どもの歯は数ヶ月で虫歯にかかってどんどん悪化していってしまいます。
毎日、歯磨きの後に仕上げ磨きをして穴のあくほど(あいていますが)口の中を見ているのですから、虫歯があればわかりそうなものなのに……奥歯の奥や歯の隙間などで着々と進行している虫歯は素人の目では見つけにくいのです。
やはり定期的に歯医者の診断を受けることをおすすめします。
子どもが成長していく姿を見るのは嬉しいものですね。昨日できなかったことが今日はできるようになっている、それはとても喜ばしいことなのですが、歯磨きに関してはちょっと待ってください。
「今日から自分で磨ける」とか「誰それちゃんはひとりで磨けるようになったそうだから、あなたも今日からひとりで頑張ってね」 と、親が仕上げ磨きを止めてしまったらすぐに虫歯になってしまった、なんで?
それは正しい歯磨きを覚えていないうちに、仕上げ磨きも止めてしまったためブラッシングが十分でなくなったからです。
子どもの判断や周囲に影響されて大切は虫歯予防の手段を子ども任せにすることが間違いです。
そもそも子どもに歯磨きを教える大人が正しい歯磨き方法を知らないのではないでしょうか。
歯の大きさ、形、歯並びはひとりひとり違っていますし、同じ人でも年齢によって変わります。歯の状態が違うのですから歯の磨き方もその人に最適なやり方があるのです。
歯医者で診察を受けた上で、自分に適したオーラルケアの方法を指導してもらうのが一番です。
歯ブラシだけではなく、デンタルフロスやワンタフトなどの使い方も親子揃って教えてもらいましょう。歯科医ではいつでも歯磨き指導を受け付けています。
「歯が痛くもないのに歯医者に行くなんてもったいない」そう考えて定期検診を受けたがらない人がいます。しかし、虫歯になってしまったら治療には定期検診よりも治療代がかかります。
定期検診なら決まった時間に出向けばいいのですが、虫歯はいつ発症するかわかりません。検診は1日で終わるけど治療に何日かかるかその時にならないとわかりません。
なによりも虫歯は痛くなってから自覚することが多いのが一番の難点です。
親子で定期検診を受け、歯垢や歯石を取り、フッ素を塗ってもらう。時にはレントゲン検査を受け、歯の中に虫歯がないか、まだ生えてこない永久歯の様子、年齢が上がれば親知らずが出るか出ないかも診察しいたします。
歯科医の受け持つ病気は、そのほとんどが前もって予防することができます。
治療よりも予防。それが歯医者の一番かしこい利用法です。
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