虫歯予防の基本は歯磨きです。虫歯菌の餌は歯や歯茎に残る食べ物のカス、これを残さず綺麗にしてしまえば細菌は増えることができません。
毎日の食事の回数をキチンと決めて間食を止める。そして、食べたら磨く。これで虫歯を近寄らせないことができます。
その時大切なのが正しい磨き方でブラッシングすること。こどもにもそれを教えなくてはいけませんし、子どもが磨き終わった後で親がフォローする「仕上げ磨き」にもルールがあります。
汚れを落とせばいいものだと闇雲に力を入れて磨くと、繊細な子どもの歯と歯茎に深刻なダメージを与えてしまいます。歯を保護するエナメル質が未発達の乳歯は本当に脆いものです。優しく繊細に汚れを落としてあげましょう。
正しい歯の磨き方はネットや本でも簡単に調べることができます。歯ブラシの持ち方、歯磨き粉の付け方、磨き方から仕上げまでの手順が写真やイラスト入りで掲載されています。動画を見ることもできるでしょう。
でも一番肝心な「力のいれ加減」や「念入りに」といわれても正直ピンとこないのではないでしょうか。
子どものためにも歯医者で歯磨き指導を受けてください。親子一緒に指導を受けることが出来ます。
それを機会に3ヶ月に1度程度の定期検診を受ける習慣をつけてください。自宅でのケアでは行き届かない部分をプロがフォローします。
食後に必ず歯を磨かせる!あまり神経質になって嫌がる子ども押さえつけて歯磨きをやっていると、子どもが歯磨き嫌いになってしまいます。下手をすると「ごはんを食べると嫌な歯磨きが待っている」となって、食事をするのを嫌がるようになってしまうことだってあります。
ものを美味しく食べるために歯を大切にするわけですから、食事時間が苦痛になってしまったらなんのために頑張っているのかわからなくなってしまいます。
外食の時はいいとか、お友達が一緒にごはんを食べているときはいいやといった具合に肩肘張らずにいきましょう。1日のうち夜だけしっかり磨ければ子どもも自分も褒めてあげましょう。
本来、親の膝に寝て行う仕上げ磨きは子どもにとって楽しいものになるはずです。嫌がるのはブラッシングの力が強すぎて痛いからだと思います。
歌でも歌いながら歯にも子ども自身にも優しく接してください。それでも嫌がる子にはスタンプ制度にしてカードがいっぱいになったらご褒美が待っているといったゲーム感覚をとりいれて歯磨きを覚えさせるのも手です。
仕上げ磨きはいつ頃まで行えばいいのでしょうか。
それは「子どもがキチンと自分で磨けるようになるまで」です。小学校低学年くらいまでなどともいわれますが、それは単なる目安でしかありません。大人になっても奥歯の奥を磨くのはけっこいうむずかしいことを考えれば小学校高学年になっても仕上げ磨きを続けるのはむしろいいことです。
歯磨きができる、できないで子どもの成長具合がわかるわけではありません。「誰それちゃんはもう自分で磨けるようになったんだって、だからこれからは自分でやってね」はあり得ないのです。子どもをちゃんと観察して正しい歯磨きができるようになるまでは親のアフターフォローが必要です
歯磨きは虫歯予防の基本です。子どもと一緒に正しい磨き方を身につけてください。仕上げ磨きの時は、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトを活用してしっかりフォローしてあげてください。これらの器具の正しい使い方も当院で指導しています。子どもの歯を守るのは親の役目です。
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